2005-06-11

萌え切り?2

前に書いたものの続き(?)であります。
なお、前作の反省点はまったく生かしておりません(ぉぃ
それと#もの書きのお題はどうしたとか言わないように(汗)

「ねー、猫さん」
「…………」
「ねー、猫さんてばー」
「……儂のことか?」
「他に誰がいるのよ」
「いるではないか。そこにも、ここにも」
「ううっ。たしかにそーだけどっ。人の言葉がわかるのは猫さんだけでしょ」
「まあ、確かに。しかし『猫さん』では某だとわからん。名前で呼んでくれ」
「名前? んー、何て名前がいいかなぁ」
「某には久世甚八郎という名前がある。いや、あったというべきか」
「うわっ、古風な名前っ、お侍さんみたいっ」
「だから、侍だと言っておろうに」
「でも今は猫でしょ」
「うむ。何の因果か今は猫だ」
「…死んで成仏できなくて猫になっちゃったとか?」
「まあ、死んだのは確かだ」
「死んだ後、ずーっとお化けのままいたの?」
「そういうわけでもないと思われる。気が付いたら猫になっていたのでな」
「それじゃもしかして、転生ってやつ?」
「かもしれぬ。……畜生に生まれ変わるとは、そんなに行いが悪かったのか、某は……」
「まぁまぁ、いいじゃないの。油虫に生まれ変わらなかっただけよかったと思わなくちゃ」
「それほどまでに業が深いとは思わんぞ。確かに人を斬りはしたが、それなりの功徳は積んできたつもりだ」
「また死んだら、今度は神様に直訴してこなきゃ」
「……そうだな。それまでは猫として功徳を積むとしよう」
「……猫としての功徳ってなんだろう? やっぱり飼い主に可愛い写真を取らせることかなぁ?」
「むっ、貴様っ! その嬉しそうな顔は何だ! 写真機まで持ち出しおって!」
「ほらほらジンちゃん、もっと可愛い顔をして〜」
「撮るなっ! そういうのは他の猫でやってくれ!」
「だって言葉が通じるのはジンちゃんだけなんだもん。後で晩御飯、奮発してあげるからぁ」
「……むう。仕方ない。背に腹は換えられぬ。少しだけだぞ」
「おっ! いいよ〜、そのポーズ! もっとのびーっとして、リラックスを演出っ!」
「こ、こうか?」
「うーん、表情がちょっと硬いなぁ。もっと自分の心に素直にっ!」
「……素直だとこうなるのだが」
「ちがあぁううっっ! 『リラックスしたい』って気持ちに素直になるのっっ!!」
「……おぬし、普段と気迫が違うぞ」
「そう! その顔っ! りりしいわっっ!」
「やれやれ。晩飯にありつくのも楽ではないのう」
「ああっ! その脱力した顔も素敵っっ」
「餌に釣られる我も我、か……」
「ジンちゃんかっこいーっ、すてきよーっ」

…続くのか?